農家さん必見! こんなの欲しかった『営農支援システム5選』
2023/06/22

IoTサービス、クラウド、モニタリング…… 横文字で言われてもわからない、と毛嫌いするなかれ。知れば・使えば便利! 人手不足や天候など営農リスク回避の手助けをしてくれる営農支援システムを紹介しよう。
3種の異常を電話で伝える
かんたんアグリIoTサービス
農業IoT『てるちゃん』には、製品の柱となる“3本の矢”がある。『てるちゃん』は、畑の温度・湿度・照度における3つの異常を検知し、電話・メール・SMSの3手段で通知するサービス。ITに不慣れな生産者向けに、電話連絡(ガラケーを含む)を主とするシンプル機能・かんたん設置・低価格を兼ね合わせた、利口な看板娘だ。
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(画像引用元:https://www.tel-chan.com/)
圃場を見守るシステムの大部分は多機能でランニングコストも掛かりやすい中、小規模農家用に目的を特化した『てるちゃん』は一線を画す存在となる。監視時間やセンサーの測定値を自由に設定できる上に、リアルタイムの測定値を知ることも可能。確認作業や巡回などの手間がなくなるため、労働環境への好影響が期待される。
中・大規模農家も総合支援
施設園芸×IoTモニタリング
『みどりクラウド』は“IT×デザイン”の力で、農業に高付加価値と最適化をもたらす総合プラットフォームだ。その中身は、圃場のデータを計測するハード端末の『みどりボックス』と、クラウド上であり遠隔監視する『みどりモニタ』、農作業を記録する『みどりノート』のソフト両面から成る。
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(画像引用元:https://www.seraku.co.jp/info/2018/10/p20181010/1450?doing_wp_cron=1630107564.4903569221496582031250)
ボックスの電源を入れるだけで、大気や土壌など10種以上のきめ細かなセンシングや環境予測、栽培管理ができるシンプルにして豊作アプリだ。『みどりクラウド』は販売以来、備え付けカメラでの盗難防止や、アラート機能による経営のリスク回避においても生産者を救ってきた。こうした環境データは農家同士で共有でき、栽培環境の比較や技術向上にも役立てられる。
極意書をかんたんレシピ化
農業を科学的に支援するAIブレーン
栽培環境データ、作業記録、生育情報と植物科学の融合により、“データの見える化”の一歩先まで示してくれる農業AIブレーン『e-kakashi』。圃場内の膨大なデータを収集し、クラウド上で算出・グラフ表示する従来のスマート化には留まらない。植物科学の知見を積んだAIがシミュレートした栽培指標をもとに、生産者がいつ(生育ステージや適期)、何を(対処法)すべきかナビゲートしてくれる仕組みだ。
2021 年 10 月より大幅なリニューアルがなされ、機能拡充と低価格を実現。新端末は約10万円から購入可能で、屋外での稼働 をより自由にすべく、ソーラーパネルとニッケル水素電池を備えた上、携帯電話網直結のため、外部電源への接続なしで完全に独立して駆動することができるという。
また、農業IoTソリューションを初めて使う農業生産者から、指導者などの専門家まで幅広く活用できるよう、それぞれのニーズにあった4種のアプリを新たに提供するなど、小規模農家を含む幅広い農業生産者への提供を目指している。
リアルタイムでの環境把握
管理も直感的操作で使いやすい!
遠いところからでも、遠隔制御・見える化・監視と三拍子揃った農業クラウドサービス『アグリネット アドバンス』。コストも明確で、かゆいところに手が届く感覚のサービスだ。
モニタリングセンサーやハウスカオンキなどから得られたデータは、リアルタイムでクラウドサーバに保存、ハウス内にパソコンを設置する必要がなく、故障によるデータ消失の心配がない。
パソコンやタブレットなどから、目標収穫日の目安となる積算温度や積算日射量をグラフで確認するなど、ハウス内の環境情報をリアルタイムで把握でき、素早く管理に反映させることができる。
生産者だけでなく、行政や販売網を包括して連携したいと考えるかたには同社の『Chabu-Dai』もおすすめ。アグリネット アドバンスを活用したSaaS型のクラウドサービスだ。
ハウス内の環境はおまかせ!
自動制御のスマート農業を実現
植物の生長を促すためには、ハウス内環境のきめ細やかなコントロールが必要だ。『プロファームコントローラー』は、緻密なデータ収集と解析で、植物栽培に必要な光・養水分・CO₂・温度・湿度・風をコントロールすることができる。
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(画像引用元:https://www.denso.com/jp/ja/products-and-services/Agriculture/profarm-controller/outline.html )
特長はなんといっても、先を行くテクノロジーだ。外気の状態や温度センサーから、ハウス内の環境変化や温度ムラを予測し、環境急変を防ぐ。また、細やかな設定による除湿制御も可能。ハウス内飽差を計測して、理想的なタイミングで潅水することもできる。効率化に貢献する一歩進んだ環境制御装置である。
実際に、29%の収量アップや、作業時間・費用を減らせた例も。「理想的なハウス環境で理想の味に!」「環境制御で仲間と生産力をレベルアップ!」との声も寄せられている。
アフターサービスも充実。安心・安定の経営をサポートしてくれる。
畑や農作物の様子をIoT(Internet of Things:モノのインターネット)で「見える化」する農業IoTサービス。導入が簡単なものも増えているので、味方につけて作業負担軽減や効率化、さらには収量アップにつなげていきたいものだ。