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ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説

近年注目されている、「ゲノム編集技術」。まだまだ研究・実験段階だが、業界問わず取り上げられる理由は一体何なのか? そもそもゲノム編集とは? 日本種苗協会会長・金子昌彦氏にお話を聞いた。

Q1 種子の品種改良って
どんな歴史があるの?

現在の種子は、品種改良を重ね続けた結果生まれたもの。

現在一般的に栽培されている種子は、太古の昔から品種改良を重ね続けた結果生まれた知的財産としての生命体です。例えば、日本人に最も馴染みのある稲。縄文時代前期~中期に始まり、現在まで長い時間を掛けて、収量が多い、味の良い、病気に強い、などの形質を持つ種子を選抜・交配させ続けた結果、現在の稲になったのです。これが従来的な品種改良、つまり選抜と交配の結果を示す、最も分かりやすい例です。


Q2 ゲノム編集と
遺伝子組み換えはどう違う?

遺伝子組み換えは、特定の遺伝子のみを「組み込む」技術。ゲノム編集は、特定の遺伝子のみを「編集する」技術。

遺伝子組み換えとは、両親を丸ごと掛け合わせて交配を繰り返すのではなく、特定の遺伝子のみを組み込む技術です。また、全く類縁関係ではない遺伝子を組み込むという点も、従来の品種改良とは違っています。自然界で発生しない現象を実現できるのが、遺伝子組み換え技術です。

ある生物が持つ全遺伝情報を、その生物の「ゲノム」と言いますが、近年、多くの生物のゲノムが明らかにされています。重要な遺伝子が特定され、その働きなども分かってきています。その情報を利用するのがゲノム編集で、遺伝子を切ったり繋げたりするので「編集」と言われています。狙った性質の遺伝子だけを編集することができるため、優れた特徴を持つ品種に新たな性質をピンポイントで追加可能です。自然界でも起こりうる突然変異を意図的に起こさせるものだとも言えます。

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